槙島秀夫はゆっくりと夏川清美の手の太い縄を解いていた。
この太った女がどれだけ意地を張るつもりか、たかが知れている。結城家で産後ヘルパーをしただけで身分が高くなったと思っているのか?
笑わせる。
それに槙島秀夫は自信満々だった。この太った女が昔、彼にどれほど夢中だったか、よく知っているのだから。
今では彼が少し優しくするだけで、思いのままに操れるはずだ。
監視カメラの方をちらりと見て、得意げに口角を上げ、「さっきは何も飲まなかったな。少し付き合って飲もうか?雰囲気も出るだろう?」
「いいわよ」夏川清美はベッドサイドのトレイに置かれた開封済みのワインを見て、無邪気に笑った。
槙島秀夫はさらに得意げになった。太った女を強制するより、自ら差し出してくる方が好みだし、より説得力もある。話している間に太い縄が解かれ、「よし」