第195章 うん、後悔しない

配信ルームの視聴者たちは静かだった。

人生を疑うほど静かだった。

特に女性視聴者たちは、結城家の次男の絶世の美貌を目の当たりにした直後、その彼が200キロの太った女性と手を繋いで婚約式の舞台に上がるのを目撃してしまった。

どれほど深い愛があれば、こんな勇気が持てるのだろうか?

美女と野獣には慣れていたが、美男と野獣は初めての経験で、画面の向こうの視聴者たちは価値観が大きく揺さぶられた。

しかし、それだけではなかった。

彼らの夏美ちゃんの最後の一幕が人々の視界に焼き付いた。嫉妬と憎しみで歪んだ恐ろしい顔は、皆に大きな衝撃を与えた。

まるで狐妖が人間の仮面を剥ぎ取り、醜い本性を露わにしたかのようだった。

林夏美に対する同情と惜しみの気持ちは、彼女の最後の表情によって完全に消え去った。