第303章 詐欺師みたいじゃない?

翌日。

夏川清美は木村久美の世話を済ませ、とても上品なライトグレーのシャツを着て、黒いハイウエストのワイドパンツを合わせ、ミドルヒールのストラップ付きの革靴を履いていた。豊かな髪は大きなカールにパーマをかけ、薄化粧で、まだぽっちゃりしているものの、オーラは十分だった。

駐車場に着くと、結城陽祐はすでに到着していた。

男性は夏川清美と同じデザインで色違いのシャツを着て、黒いスラックスを履き、車椅子に慵懒に座っていた。夏川清美が来るのを見ると、眉を少し上げ、琥珀色の瞳に満足げな色が浮かんだ。

誰がぽっちゃり女子は醜いと言ったのか?少なくとも目の前のぽっちゃりくんは、身なりを整えると、なかなか見栄えがするじゃないか。

もちろん、もう一つ重要なポイントは、このぽっちゃりくんの服装は彼が買ったものだということだ。