第346章 妖に魂を奪われた!

結城和也は結城陽祐の行動に衝撃を受けた!

自分はもう十分厚かましいと思っていたが、今日結城陽祐と比べたら、まるで足元にも及ばないことが分かった。

今日は義姉さんの誕生日だから、お祝いしてあげて?プレゼントも忘れずに!

なんだよ、義姉さんだの、プレゼントだのって!

おかしい、この化け物は自分が弟だと知っているのか?

ちっ!それが重要なのか?

それに彼の言う義姉さんって誰だ?まさか林夏美のデブじゃないだろうな!

富岡さんの方は株式の件を台無しにしたんじゃなかったのか?林夏美にも相続権はないのに、あの化け物は何を企んでいるんだ?デブの誕生日を祝うなんて、暇なのか!

「違う、それも重要じゃない。重要なのは、俺のダイヤモンドが欲しいってことか?」結城和也はアヒルの卵ほどの大きさのピンクダイヤモンドを握りしめ、見ているだけでも胸が痛かったのに、さらに痛みが増した。これまでの人生で、あの化け物が自分に何かを命じたことなど一度もなかったのに、今になってデブのためにこんな法外な要求をしてくるなんて?