第395章 狼性社長の追妻36計

結城邸。

今回はようやく邪魔されることなく、夏川清美と結城陽祐は無事に結城邸に戻った。

門を通り過ぎる時、担当の警備隊長が近づいてきて、「二少様、お荷物が届いております。すでに本邸まで運ばせていただきました」と告げた。

結城陽祐は不思議そうに「荷物?」と尋ねた。

「はい」訓練された警備員は恭しく答えた。

「確認は?」結城陽祐は頷きながらも、誰が荷物を送ってきたのか不思議に思った。

「スキャン済みです。本のようですが、危険物はございません」警備隊長が答えた。

結城陽祐は頷いたが、心の中ではますます不思議に思った。誰が本を送ってきたのだろう?

夏川清美は疑問そうに結城陽祐を見て、「何か問題でも?」と尋ねた。

「帰って確認してみよう」結城陽祐も何が届いたのか分からなかった。