第484章 なんてこと、私は何を見たの?

翌日。

木村久美に餌をやった後、夏川清美はレストランへ向かった。

木村久美にミルクを与えるようになってから、夏川清美の食事も変化し、スープ類を減らしていた。

朝食を済ませた後、夏川清美と結城陽祐はそれぞれの場所で1時間運動し、その後さっぱりと shower を浴び、皆が邸宅に来る準備を始めた。

健二は夏川お爺さんと韓さんのお母さん、雲さんと藤堂さんの子供の世話を任された。

結城叔父さんは数台の小さなテーブルを月ヶ池の傍に運ばせ、3メートルの長テーブルを作り、テーブルクロスを敷き、花と食器を並べ、そばには夏川清美の希望通りバーベキューコンロを数台設置した。食材は邸内で採れたものの他に、北海道から空輸で新鮮な海鮮も取り寄せた。

夏川清美は邸内の人々が忙しく動き回るのを見て、自分の一言で皆を振り回してしまったことに気付き、申し訳なさそうに隣の男性を見た。「私、勝手なことをしてしまったかしら?」