第483話 恋をして画風が変わった男

結城陽祐は夏川清美より先に帰宅し、健二に問い合わせたが返事がなく、位置情報を確認すると、ぽっちゃりくんがもうすぐ到着することがわかったので、健二にメッセージを送るのを止め、快適な部屋着に着替えて夏川清美を待っていた。しかし、予想していた喜びの表情どころか、彼女は「ふん！」と鼻を鳴らした。

何だこれは？

夏川清美は鼻を鳴らし、結城陽祐の横を通り過ぎようとしたが、手首を掴まれた。「どうしたの？」

「ふん。」

「夏川お爺さんが憑依でもしたの？」結城陽祐は面白そうに尋ねた。

夏川清美は振り返って、イケメンで快適そうな男を見た。だから、どこが忙しかったというの？ふん！

「明日、クラスメートを邸宅にバーベキューに招待してもいい？」夏川清美は考えた末、27歳の魂を持つ者として、あまりに子供っぽく見えないように、不満を抑えて話題を変えた。