第578章 二少から電話?

立花雅は子育ての大変さを知らなかった。

雲さんと二少が子育てをしているのを見ていた時は、とても簡単そうだった。授乳、おむつ替え、着替え……

隣の佐藤清美がそれらをしているのを見ても、とても簡単そうに見えた。

でも、自分の番になると、本当に大変だった。

木村久美は夜中に一度目を覚まして、ママを求めて泣き出した。彼女は1時間以上かけてようやく寝かしつけることができた。久美が寝ついた時には、彼女は完全に疲れ果て、全身に薄い汗をかいていた。やっと横になれたと思ったら、まだ少ししか眠れないうちに、もう夜が明けていた。

眠くてぼんやりしながら目を開けると、子供はどこに?

急に体を起こし、慌てて子供を探すと、久美が布団から這い出して、ベッドの端を掴んで歩いているところだった。今にも落ちそうだった。