夏川清美は贈り物を届けて赤ちゃんを見たら帰るつもりだった。
しかし、木村久美は彼女を帰らせなかった。
小さな子は大喜びで、まるでベタベタする飴のように彼女にくっついて、ママママと呼び続け、まるで彼女が本当の母親であるかのようだった。
最初、夏川清美は少し気まずく感じ、木村久美の'ママ'が不機嫌になるのではないかと心配したが、接していくうちに、相手は彼女の存在を嫌がるどころか、むしろ大きな問題が解決したかのように見え、これで彼女も安心した。
午後いっぱい、夏川清美は小さな子と遊んでいた。
ミルクを飲ませたり、お話を読んだり、かくれんぼをしたり、飽きることなく。
何度か帰ろうとしたが、小さな子は彼女の手を離さず、最後には仕方なく、夕方のミルクの時間に寝かしつけてから立ち上がった。