第763章 弁護士はそんなに儲かるの？

朝食を済ませると、結城執事は夏川お爺さんと夏川弥生を部屋に案内して休ませた。

部屋は結城賢治が前もって人に準備させておいたもので、二部屋とも一階にあり、夏川義経の部屋は彼の隣だった。

残念ながら夏川義経は戻ってきたが、彼は今病院で病気のふりをするしかなかった。

お爺さんと夏川弥生を落ち着かせると、木村久美、石田墨、結城慶はすでに仲良く遊び始め、完全にママのことなど忘れていた。

夏川清美はそれを見て笑いながら首を振り、藤原悠真に連絡すべきか迷っていると、相手からの電話がかかってきた。

「悠真兄さん」前回藤原悠真の気持ちを知ってから、相手は彼女にプレッシャーをかけないでと言ったが、夏川清美はそれ以来、以前のように気軽に彼に連絡することができなくなっていた。

ある事実を知らないときは無意識だが、知ってしまえば気にせずにはいられなくなる。