二人はプールの端に座り、足を水に浸していた。二人ともホテルから支給されたバスローブを着ていた。
プールエリアは、彼がホテルスタッフに指示したため、薄暗く照らされていた。
ラファエルが1時間前に注文したバーベキュープレートが置かれていた。かなり遅くなっていたが、これが人生で最高の時間だと認めたくなった。
プレートは正式なテーブルではなく床に置かれていた。彼のエリート階級の育ちに反することだったが、彼女が一緒なら気にならなかった。
マリッサは、子供時代について話しながら、チキンバーベキューの一片をフォークで刺した。最高なのは、ヴァレリーや両親の話ではなかったことだ。
それは彼女と学校、そして昔の友達についての話だった。
ラファエルは彼女の話に集中しようとしていたが、代わりに1時間前に彼女の口から漏れた喘ぎ声に思いを巡らせていた。
プールの水の中で彼女を愛撫したことは、彼の人生で最も恍惚とした瞬間だった。
「私が真面目な話をしているのに、あなたったら大きな笑みを浮かべて」と彼女は別のチキンを口に入れて噛み始めた。
「いや、ハニー。ちゃんと聞いているよ」と彼は急いで説明した。
彼はこの夜を彼女のためだけのものにした。彼の後、他の男性を生活に入れなかった女性のために。過去に彼がクズだったにもかかわらず、彼女にとって唯一の人だった。
「じゃあ、私が何を話していたか言ってみて?」と彼女は意地悪そうに尋ねた。ラファエルが人差し指と親指でチキンを摘んで口に運ぼうとした時、マリッサは素早く彼の手首を掴み、歯でチキンを奪った。
「見てみろよ、リトル・グリーン。俺に食べさせてくれない。このままじゃ数分後には力尽きて、結局ホテルスタッフを呼んで部屋まで運んでもらうことになるぞ」
「もう、大げさね!」と彼女は目を転がし、二人の間のプレートを取り除いた。ラファエルは抗議しようとしたが、彼女が何をしようとしているのか気づいた時、心臓が飛び跳ねた。
彼女は彼に近づこうと、お尻を動かしていた。笑みを噛み殺しながら、彼は腕を回して彼女を強く引き寄せた。プレートは今や彼女の膝の上に置かれていた。
「大げさじゃないよ」と彼は彼女の頭にキスをして胸に押し付けながら言った。「本当に弱ってきて栄養が必要なんだ」