291- ヴァレリー (I)

「正当に?」マリッサは眉を上げて大声で笑った。「まあ、神様。どうしちゃったの、ヴァル?あなたはいつも一番ユーモアのセンスが無かったでしょう?ハハ!」

「両親がここにいたらいいのに」ヴァレリーは目に偽りの失望の色を浮かべて言った。「下の娘が何をしているのか知るべきだわ」

「で、何をしているって言うの?」マリッサは耳を傾けようと少し身を乗り出した。

「あなたは売女に過ぎないわ、マリッサ!」ヴァレリーは怒りを込めて吐き捨てた。昔なら、マリッサは姉からそんな言葉を聞くと必ず泣き出していた。

ヴァルは同じ反応を期待していたが、もはや簡単にいじめられる幼い妹ではないことを忘れていた。

「妻は売女じゃないわ、ヴァレリー!」マリッサは悲しげな笑みを浮かべて言った。「私のベッドで私の夫と時を過ごしたのはあなたよ。値段を言いなさい、お姉さま!」