ニーナにとって最も恥ずかしかったのは、ガブリエルが彼女の襞から萎えた男性器を取り出すために慌てて彼女を持ち上げなければならなかったことだった。
浴室でナイラが無邪気な笑みを浮かべて立っているのを見た瞬間、彼は自分が裸であることを忘れて浴槽から立ち上がった。「ダーリン!」彼は浴槽から出て、彼女を抱きしめようと腕を広げたが、彼女は指を上げて止めた。
「うーん、ミスター夫!」彼女はまつげをパチパチさせながら言った。「まず体を清めて、ロビーに降りてきて。すぐに飛行機に乗らないといけないの。私たちの赤ちゃんが私たちを必要としているわ。」
そう言って、彼女は未だに浴槽の中にいて泡の中に身を沈めたがっているニーナを見下ろした。「やあ、ニーナ。邪魔して申し訳ないわ。でも子供が最優先なの。」そして彼女はガブリエルの方を向いて、「そうよね、ハニー?」
ガブリエルは頷き、少し身を屈めて妻の唇にキスをした。「すぐに行くよ。」
その後、彼は急いでシャワーを浴び、自分を弁護する言葉を一言も発することなく浴室を出た。
ニーナは夢を見ているのかと思った。
いいえ。こんなことが私に起こるはずがない。ガブリエルはたった今、私を愛していて彼女と離婚したいと言ったばかりなのに。
ガブリエルが部屋を出る前に言った唯一の言葉は、「ニーナ。スイーティー。ホテルの支払いは全て済ませておいたよ。気を付けて。さようなら。」だった。
ニーナは彼が部屋のドアを閉める音を聞いた。
***
ニーナはサングアに戻り、それ以降ガブリエルに連絡を取ろうとはしなかった。彼の末っ子が入院していて、彼は忙しいという噂があった。
彼女は再びクラブに通い始め、良かったことに、誰も彼女を批判的な目で見ることはなかった。
ありがたいことに、ナイラは彼女の名誉を傷つけようとはしなかった。あるいは、子供たちの世話で忙しすぎて、汚い駆け引きをする時間がなかったのかもしれない。
あるいは、主婦として、浮気性の夫に耐えること以外に何をすればいいのか分からなかったのかもしれない。
「最近、君の妻は静かだね」ニーナが食事を終えて早々に席を立った後、マイルズは夕食中に言った。
シェーンは肩をすくめ、食事を続けた。