381- 待ち望んだ手術

看護師は彼らにサンダース医師のオフィスまで案内するよう頼んだ。彼らは外科医と話をするためにここに来ており、そのためにアビゲイルの最新の検査結果を見せる必要があった。

医師の要望で、アビーも一緒に連れてきていた。

「動物園はある?」とマリッサに尋ねた。マリッサは顔に心配の色を見せないよう必死だった。

「ないわ、かわいい子。ここは病院よ」と娘の手を冷たい手で握りながら答えた。

「パパ!ママの手、すごく冷たい!」小さな手でマリッサの手を包んだ。ラファエルはマリッサのもう片方の手を握ってキスをした。

「ねえ、愛しい人」と心配そうにマリッサの顔を見つめ、「大丈夫?」

マリッサは緊張した様子でうなずいた。この建物から逃げ出したい気持ちだった。

「大丈夫よ。ただ...まだこれに心の準備ができてないだけ...」と笑い、ラファエルは彼女を引き寄せ、頭にキスをした。

「わかってる」と囁き、「でも彼女のために強くならないと」と先を歩くアビーの方を見やり、「将来、スポーツをさせてあげたいだろう?」

案内する看護師は様々な廊下を曲がりすぎて、マリッサはほとんど方向感覚を失っていた。ただ盲目的についていくだけだった。

「こちらです」と看護師はサンダース医師の名前が書かれた診察室のドアを指さした。「サーは今患者さんと話し中です。しばらくお待ちください。」

彼らは医師の机の向かいの椅子に座りながらうなずいた。看護師はアビーの手を取り、彼女の近くにかがみ込んで「食堂で何か食べてみる?」と言い、両親の方を向いて「お子様食堂にお連れしてもいいですか?管理者が小児病棟の子供たち用に特別に設置したんです。」

マリッサがうなずいて許可すると、子供の顔に笑顔が広がった。「ええ、どうぞ。」

***

医師のオフィスには消毒薬の匂いが漂っていた。サンダース医師は背の高い男性で、アビゲイルの手術のため、この2年間マリッサと連絡を取り合っていた。

彼はアビゲイルの症状を把握しており、このような手術の成功率100%で知られていた。

椅子に深く座り、アビゲイルの検査結果に目を通した。数ページめくった後、一時停止し、眉をわずかにひそめた。