その後。
柴田の母は隣にあった贈り物の箱を取り、柴田裕香の手に渡した。
「これはお母さんが友達に頼んで海外から買ってもらったの。おじい様はきっと喜んでくれるわ。その時は、あなたが買ったって言うのよ、わかった?」
その言葉を聞いて。
柴田裕香の目の奥に暗い色が走り、顔を上げて尋ねた。「お母さん、これってすごく高いの?」
「二百万以上よ。」
柴田の母は愛おしそうに柴田裕香の頭を撫で、声に愛情を隠しきれずに言った。「裕香は安心して。お母さんがいるから、必ずおじい様にもう一度重要視してもらえるようにするわ。
それに、私の娘はこんなに優秀なんだから。」
「ありがとう、お母さん!」
柴田裕香は大いに感動し、すぐに興奮して柴田の母を抱きしめたが、目の奥の得意げな表情と軽蔑の色は隠していた。