第77章 聞いたら自業自得

この文章を見た記者は目を見開き、背筋が凍るような寒気を感じた!

一体何者なんだ!??

この人は何をしようとしているんだ?!!

しばらくして。

画面上のマウスカーソルが、彼に答えを示した。

友人からの電話が繋がったばかりで、何があったのかと聞かれた。

しかし彼は震える手で携帯を落としてしまい、そのマウスカーソルが彼を苦しめるかのようにゆっくりと左右に動くのを、ただ呆然と見つめていた!

やがて、カーソルはアカウント削除のアイコンを見つけた。

その瞬間!

彼は突然立ち上がり、鋭く切迫した声で叫びながら、狂ったようにモニターを掴んで激しく揺さぶった。

「だめだ!だめだ!!!止めろ、早く止めろ!!!」

パソコンデスクの上の物が全て床に散乱した!

彼は顔面蒼白になり、何も考えられずに必死に叩き続けたが、それでもダイアログボックスが表示されるのを目の当たりにした。

【本当にアカウントを削除しますか?】

そして。

そのカーソルは、直接【確認】をクリックした。

「くそっ!!!」

眼鏡をかけ、鳥の巣のような髪をした男は、パソコンを投げ捨てた!

椅子に崩れ落ち、両手で髪を掻き毟りながら、充血した目で天井を見つめた!!

このアカウントは、少なくとも数百万円の価値があった。

なのに今、数十万円のために、アカウントを失ってしまった??!

眼鏡の男は人を殺したい気持ちになるほど絶望的な表情を浮かべた。

このアカウントは、四五年かけて苦労して育て上げたものだったのに!

……

三十分以内に。

柴田家と灰原優歌の件について同じ文章で誹謗中傷を広めていた複数の大手アカウントが、同じような「挨拶」を受けた。

最初は誰も気にしていなかった。

最後には、数十の大手アカウントが次々と姿を消した。

そして。

これらの大手アカウントのグループチャットで、アカウントを削除されていない友人たちに必死で@をつけ、トレンド1位の内容を絶対に拡散しないよう警告し始めた。

話題性のために、そんなリスクを冒す価値はない。

自分のアカウントを失うことなんて、価値がない!!

そして柴田裕香のファンやネットユーザーたちが最後まで戦おうとしていた矢先、トレンド1位に異変が起きていることに気付いた。

大手アカウントの投稿のほとんどが突然消えていたのだ!!