第76章 次のアカウントでは、まともに生きなさい

【柴田裕香は柴田家の顔を立てられるのと同じくらい、あの人は柴田家の恥さらしになれるわ。おめでとう柴田家、厄介者を手に入れたわね[ニヤリ]】

【本当に気持ち悪い。枝に這い上がれば鳳凰になれると思ってるの?裕香から離れなさいよ[微笑]】

【裕香がかわいそう。兄たちに幼い頃から可愛がられてきたお姫様が、今こんな目に遭うなんて。兄たちが裕香をしっかり守ってあげてほしい。】

【吐き気がする。他人のものをそんなに欲しがるなら、早く死んで良い家に生まれ変わればいいのに[微笑]】

……

灰原優歌は気づいた。誰かが彼女の写真をネットに投稿していた。でもそれは、転生前の前世が学校で撮った写真だった。

自信がなかったせいで、前世はほとんど黒縁メガネで顔を隠し、変な化粧をして、似合わない制服を着て、異質な存在のように見えていた。