第130章 お兄ちゃんと一声呼ばれたら、本当に命まで捧げる人がいる

パソコンの前で、さっきまで得意げだった柴田浪は、柴田裕也が送ってきたチャットのスクリーンショットを見終わると、笑顔が徐々に凍りついた。

柴田裕也のこの野郎……

そしてこの時。

柴田家の兄弟たちの大規模な愛情争いの場面を目撃した後、ファンと一般人は大騒ぎになった。

【ハハハハハハハごめんなさい、大声で笑っちゃった。Crushもこんな日が来るなんて。】

【浪兄さん、黙ってないで、男らしく出て!早く、妹からの返信メッセージないか確認して、句点一つでもいいからさ、ハハハハ。】

【どうしよう、推しと本命が争ってる、私誰を応援すればいい??】

【灰原優歌って何て神がかった運命なの!!】

【彼女の一声「お兄ちゃん」で、本当に命を捧げる人がいるなんて。はぁ、羨ましい。】

【裕香ファンの皆さん、出てきなさい。あなたたちの裕香は兄たちの可愛がられる存在だって言ってたけど、そうは見えないんだけど~~】