「絶対に、どこかで見たことがある。」佐藤知行は頭を掻きながら、ロゴの英文字を考えていた。
しばらくして。
佐藤知行は突然体を震わせ、手からペンを落とした。
ちょっと待て。
これはローシェル医学研究所の共通マークじゃないか!??
以前、彼の病気について、父親はこれらの医学界で非常に有名な研究所に助けを求めることを考えなかったわけではなかった。
しかし、これらの研究所の条件は常に厳しく、幾重もの審査を通過してはじめてチャンスを得られるのだ。
そして佐藤知行は、最初の審査で落とされてしまった。
我に返って。
佐藤知行は素早く紙袋を取り出し、再度確認すると、心の中で大きな波が立った。
本当にローシェル医学研究所のマークだ!!!
佐藤知行は信じられない様子で灰原優歌を見つめ、「灰原様、これは...どこで?」