第242章 ローシェル医学研究所がいいねを押す

スティーブンは冷笑して言った。「どんな嘘を並べ立てるか、見物だな!」

そう言うと、スティーブンは灰原優歌とほんの少し話しただけで、自ら電話を切った。

愚かな人間たちに、彼らが野良専門家と呼んでいる人物が誰なのか、しっかりと目を見開いて見せてやりたくて仕方がなかった!

……

電話を切られた灰原優歌は、まぶたがピクリと動き、助手にスティーブンの搭乗を忘れないよう伝えるメッセージを送った。

しばらくして。

彼女は少し考えてから、そのSNSを開き、トレンドを確認した。

開いてみると、一番上には方山先生に関する動画があった。

ただし。

みんなが熱心に非難している最中、突然誰かが大物がいいねしているのを発見した。

プロフィールを開くと、認証済みの公式アカウントだった。

——ローシェル医学研究所。

みんな:「??!」

どういうこと??!

まったく関係のないはずなのに、なぜローシェル医学研究所が方山先生にいいねを??!

そして、彼らが不安に思っている間に、数年間更新のなかったこの公式アカウントが、突然方山先生の釈明投稿をリツイートしたのを目にした!!!

これはどういう展開!??

もしかして、灰原優歌が招いた専門家は、ローシェル医学研究所の人なの!??

多くの人々がこれを見て、思わず息を飲んだ。しかし、灰原優歌がどうしてローシェル医学研究所の人を知っているのかと不思議に思った!?

まさか、これも林院長のおかげ??

だとしたら、林院長の人脈は広すぎじゃない???

ローシェル医学研究所が公然とリツイートしたことで、世論工作を行っていた柴田裕香のチームは、どのように話題を誘導すればいいのか分からなくなった。

とりあえず様子見するしかなかった。

そしてこの時、ネットユーザーたちも困惑していた。

【調べてみたけど、ローシェル医学研究所のスティーブン所長はこの分野の専門家で、世界的に有名な専門家なんだって!!すごい、灰原優歌すごすぎない?】

【それが灰原優歌と何の関係があるの?あったとしても、それは林院長の功績でしょ。】

【夢みたいなこと言わないでよ。業界の人なら知ってるけど、スティーブンの年間手術件数は限られてるのよ。