「……」
土屋遥は唇を動かしたが、結局何も言わなかった。
画面にスコアランキングが表示されると、後ろの男子たちはそれを見て、一瞬凍りついた。
自分たちの目が、おかしくなったのか??
一位の【PYG】って、どういうことだ???
この戦績、ありえないだろ??
他のチームメンバーは修行僧みたいに、キルが全然ないのか???
「土屋兄さん、二位はあなたですか?」後ろの男子が震える声で尋ねた。
土屋遥はまだキルがあったけど。
後ろの数人は、まるで世の中を救いに来たかのようだった。
土屋遥は言葉を失った。
そんな時、灰原優歌が土屋遥を一瞥した。
その一瞥は、とても意味深だった。
土屋遥:「……」
「灰原様、すげえ!」後ろの男子が、興奮して叫んだ。
「誰?誰が灰原様?」
午後の自習時間、物理の先生がちょうどクラスに来て、物理コンテストに参加したい人がいるか聞きたがっていた。