第301章 多忙の中のY.G.

ドレイニーは少し黙った後、また急に冷笑い、怒りながら皿のステーキを切った。「早いって?この前、100億で買ったプロジェクト、息子が言うには、先生は一ヶ月で半分も完成させたらしいぞ」

この吸血鬼め!!

「兄さん、それは灰原さんの前では言わない方がいいですよ」

従弟はそう言うと、自分で灰原優歌に電話をかけ始めた。

その時。

電話が繋がったばかりのところで、ドレイニーは悪意のある口調で言った。

「彼女の何が悪いって?特許を年単位で売って、しかもこんなに高い!天罰が下るのを恐れないのか??!」

その瞬間。

従弟は体が固まり、止める間もなく、電話から声が聞こえてきた。

「ドレイニーさんですか?」

彼女の声は物憂げで、笑っているような笑っていないような。

「えっと……」

従弟は何も言えず、ただ黙ってスピーカーフォンにした。