第300章 本部:Y.G.が指導協力

灰原優歌は眉を上げ、無関心そうにちらりと目をやり、何かを思い出したのか、最後に指を軽く動かした。

【いいよ。】

【資料を送って。】

その時。

まだ起きていなかった人は、携帯で灰原優歌の返信を見た途端、完全に目が覚めた!!!

承諾した、承諾したぞ!

やっと承諾してくれた!!

すぐさま、男は我に返り、急いでベッドから降り、着替えを済ませると、直接会社へ資料を取りに向かった。まるで灰原優歌が気が変わることを恐れているかのように。

そして。

アルリアのその夜、主神図本部の公式アカウントは、一つの投稿を発表した。

【EGグループ-主神図本部:皆様の主神図への愛情と関心に感謝いたします。主神図は多くの人々の青春と情熱を代表し、それは世代を超えて続いていきます。

今回の不手際について、本部は深くお詫び申し上げ、すべての誤りを早急に対処いたします。また、Y.G.さんに協力指導をお願いすることになりました。[ハート]】

この投稿が出るや否や、続報を待っていた多くの人々が沸き立った!!

【ああああ本部パパだ、本部パパが気付いてくれた、うぅぅ。】

【すべての誤りを対処って……ははははは説明求む、三浦氏も含まれてる?[犬]】

【無知で申し訳ないけど、Y.G.って……】

【これは分かります!Y.G.はローシェル計算技術研究所の新メンバーです。このお名前はあまり馴染みがないかもしれませんが、「数千億円規模の科学研究プロジェクト」は皆さんご存知でしょう[犬]

科学研究界で最も高価な女性が現れた![犬][犬]】

【うわっ!!彼女だったのか、さすが本部パパ、お金持ちすぎ!!】

しかし。

Y.G.という名前は、誰にとっても馴染みが薄かったため、疑問を持つ人もいた。

【恐縮ですが、Y.G.は本当に解決できるんでしょうか?支部も百人以上のこの分野の技術者を集めたと聞きましたが。】

【みんな、心配するな、彼女ならできる!!Y.G.最強!!!】

【詳しく説明したくはないけど、不安な人は文献サイトで彼女を調べてみて。彼女が現れてから、私の論文が書きやすくなりました。

彼女が現れて一ヶ月で、質の高い論文が40本以上増えました。うちの学部長は毎日先生方とY.G.について会議を開いています。誰が見ても神様としか言えないでしょう?[犬]】