第418章 柴田裕也の怒り

灰原優歌は何気なく写真を手に取ると、突然写真の裏側に何か硬いものがあることに気づいた。

彼女は無意識に裏返してみた。

意外にも、裏側にキャッシュカードが貼り付けられていた。

その後。

灰原優歌がまだ我に返らないうちに、背後から誰かが近づいてきた。

「優歌、これ誰からもらったの??」

灰原優歌は反射的に振り返り、柴田裕也の気品のある美しい顔を目にした。

その後。

灰原優歌が口を開く前に、柴田裕也は表面の集合写真を一瞥し、美しい瞳を細めた。

彼は思わず冷笑した。「なるほど、だから俺に見せなかったわけだ。」

まさか柴田浪が彼の背後でこんな策を弄するとは思わなかった。

「このカード……」

灰原優歌が言い終わる前に、柴田裕也は彼女の考えを察したかのように。

「このカードは、柴田浪が何年も試合に出て貯めた賞金と給料みたいだな。」

柴田裕也は説明した後、さらにわざわざ付け加えた。「実はそんなに多くないよ。次兄貴の方が遥かに多く貯めてる。」

灰原優歌:「……」

彼女は本当に分からなくなってきた、この三人は一体何がしたいのか。

そしてこの時。

近くにいた人々は、この光景を見て、まるで夢の中にいるかのような感覚になった。

これが柴田裕也だというのに!!!

彼らは初めて見た、柴田裕也がこんな風に若い女の子をなだめているなんて!!!

「やばい、聞いた?!今柴田裕也が自分のことを次兄貴って言ったよ?!そしてそのカードは柴田浪からだって!!?」

誰かが急に気づいた。

周りの人々:「……」

彼らは耳が聞こえているんだよ??

「じゃあ彼女は……前に話題になった灰原優歌じゃない?隣にいるのは林蘭院長!!?」

周りの人々:「??!」

さっきまで柴田裕也の顔ばかり見ていて、こんな重要な情報を見逃していた!!?

「柴田家のお嬢様?!やばい、こんなに可愛いの??!」

たちまち、皆は抑えきれない驚きを見せた。

「この顔立ちマジで綺麗すぎでしょ!!!こんな顔になれるなら、私の十世代分の知能と交換してもいいわ。」

隣の男子が小声で呟いた:「まず、知能がないと交換できないけどね。」

突っ込まれた丸顔の女の子は、その男子に死の微笑みを向けた。

男子:「……」

最近の女の子は、本当のことを聞きたがらないのか??

この時。