「この売女め、彼の引き立てがなければ、久保氏にいられるわけないのに?!」
「まさか彼に手を出すなんて!?」
川瀬主任は考えれば考えるほど腹が立った。彼は冷笑して言った。「片原茉子、お前なんて誰でも乗れるバスみたいなもんだろう。お嬢様ぶってんじゃねえよ。自分がふさわしいかどうか考えろよ。」
「お前は和田が魚臭いって言うけど、お前はどうなんだ?お前の親父なんて屋台で米粉売ってるだけだろ。人のことを言える立場か?!」
「川瀬礼弥!!!」
片原茉子は全ての偽りを暴かれ、崩壊したように叫んだ。
次の瞬間。
川瀬礼弥のそんな醜い表情を見て、片原茉子の顔に一瞬凶暴な表情が浮かび、また大笑いし始めた。「川瀬礼弥、あんたも大したものじゃないでしょ?」
「最初に私を誘ったのはあんたでしょ?!あんたの奥さんが妊娠してた時期、私とさんざんやったじゃない??」
私を潰すつもり??
いいわよ!一緒に地獄に落ちましょう!!!
片原茉子の目には憎しみと狂気が満ちていた。
その瞬間。
周りの人々は目を見開いた。まさかこんなことがあったなんて!
なるほど、川瀬主任が普段から片原茉子に優しかったわけだ……
この二人、裏でこんな関係だったのか。
川瀬主任は表情を硬直させた。まさか片原茉子がこんなことを言い出すとは。
この女は狂った、本当に狂ってしまった。
「川瀬主任、この主任の座、随分と気に入ってるみたいですね」安美姉さんがこの時、笑いながら言った。
「安美姉さん、違うんです。彼女が私を誘惑したんです。この売女の言うことを信じないでください……」
川瀬主任の言葉が終わらないうちに、安美姉さんは冷たい声で言った。「会社には明確な規定があります。上司と部下の間での取引関係は一切禁止です。これが一つ目。」
「二つ目は、会社の予約済みの重要なお客様を警察に送り込もうとしたこと。こんなことは初めて聞きましたよ。川瀬主任、やりましたね。」
「違います、安美姉さん、私を信じてください!私は灰原さんの身分を知らなかったんです……」
誰が知るだろう、重要なお客様が荷物を受け取りに来ただけだったとは??
誰が知るだろう、この荷物が普通の荷物じゃなかったなんて?!