第528章 優歌が大きくなったら、着られるよ

【灰原優歌:[画像]】

【灰原優歌:あなたたちが選んだの?】

ネットカフェでチーム戦をしていた土屋遥と佐藤知行は、写真を見て沈黙してしまった。

このドレス...結構可愛いじゃないか?

灰原様の女の子らしい姿を見たいという気持ちは否定できなかったが。

【灰原優歌:大切に保管しておくわ。あなたたちに着せてあげるために。】

このメッセージを見た土屋遥と佐藤知行は背筋が凍り、急いで携帯を取り出し、誰かに普通の服を探してもらうように頼んだ。

その時。

灰原優歌がそれを捨てる間もなく、長く整った指が、無造作に丸められた赤いレースのフリフリドレスを取り上げるのを見た。

「...」灰原優歌は久保時渡を見つめた。

「優歌が買った新しい服?」

久保時渡は口元を緩め、灰原優歌がこんな格好をしているところは見たことがないと。