鈴木遥は我慢できずに尋ねた。「あなたたちは……どこの大学なの?」
「私は大学院生で、レイ大の情報工学科です」とティッキーが答えた。
「私も同じです。彼と同じ学科で。今はローシェル計算技術研究所の実習生です」
ジェースミンは特に付け加えた。「Y.G.の指導する実習生です」
「あの未解決問題を解いたY.G.ですか???」
鈴木遥は足がふらつくような感覚で、夢を見ているんじゃないかと疑った。
大物の学生が彼女を指導するの???
この二人の身分を聞いて、鈴木遥は彼らが自分を指導するのは才能の無駄遣いだと感じた。
ジェースミンはその様子を見て、心の中で納得した。
やはり、先生の友人は先生の身分を知らないようだ。
「はい」
ジェースミンは優しく微笑んで言った。「だから心配しないでください。この期間、私たちは真剣にあなたを指導します」