第567章 精鋭を選抜し、Y.G.を守る

平塚翁は研究者タイプが一番苦手だった。

みんな頑固者ばかりだ。

案の定。

平塚翁は金井雅守が一言一句冷たく言うのを聞いた。「私への傷つけ方を、そんなに軽く言わないでください」

「……」

最近、何か悲恋ドラマにハマってるのか?

「じゃあ、理性的に話し合いましょうか?」

平塚翁は深いため息をつき、金井雅守とここで喧嘩するのも避けたかった。できるだけ優しい声を出そうと努めた。

「優歌さんは、この仕事をこなせる実力があります。研究所に行かせて何になるんですか?研究所でゲームでもさせるつもりですか?」

灰原優歌は思わず平塚翁を見た。「……」

金井雅守も平塚翁のこの驚くべき発言に、信じられない様子だった。

つまり、この人は優歌のことを全く理解せずに、後継者にしようとしているのか!?