第566章 金井雅守、強敵と対峙する

「金井様、金井様??」

外の警備員は、金井様が武装車両の上に手を後ろに組んで立っているのを見た。後ろには十数人の黒服の屈強なボディーガードが従っていた。

警備員:「……」

どういう状況???

「早く門を開けないか?」

金井雅守の冷たい視線が彼を見据えた。その眼差しには殺気が漂っており、誰かと勝負をしに来たかのようだった。

戦闘力で言えば、金井雅守は戦区では全く優位に立てないはずだ。

しかし、彼らの区の高度なシステムと一部の新型兵器は、全て金井様が研究開発したものだった。

警備員は仕方なく覚悟を決めて門を開けた。

どうせ、国内のコンピューター分野のトップである金井様が、そんな大物の研究者が、品位を落とすようなことをするはずがない。

彼らはそう考えていた。

そしてその時。