第96章 彼女を叱るばかり

浜田英司は同意して頷いた。「桜、お前は何も分かっていない。叔母さんの言う通りだ。彼はお前が見つけられる最高の夫だ。たとえ二人の間に問題があっても、我慢して乗り越えていけばいいんだ」

海野桜は弁解した。「でも、もう彼への気持ちがないの。好きじゃなくなったの……」

「結婚する時は、彼でなければダメだと言っていたじゃないか!」浜田英司は目を見開き、もう話すなという合図を送った。「もういい、とにかく離婚は認めない。叔父として、私は反対だ!」

「私も反対です」張本花江はお茶を飲みながら冷淡に言った。

海野桜は彼らの態度など気にしなかった。

どうせ彼らは自分を責めて抑え付けるだけだし、最初から彼らの意見を聞くつもりなんてなかった。

彼女は浜田統介を見つめた。「おじいちゃん、私の離婚を支持してくれますか?」