第152章 本当に嫉妬してるの?

「本当に捨てたの?どうしてそんなことするの?私の子犬なのに、なんで捨てたの?どこに捨てたの?」

海野桜は心配で仕方がなかった。もし子犬が外で餓死したり、車に轢かれて死んでしまったらどうしよう?

東山裕は無表情で「要らないと思ったから、捨てた!」

「要らないなんて言ってない……」

「要るなら、なぜ一人で離れた?なぜ電話に出ない?なぜ無視する?!」東山裕は怒りを抑えながら詰問した。

確かに彼は怒っていた。

彼女は今日、突然怒り出すだけでなく、彼に長時間探させ、待たせた。

さらにひどいことに、他の男と一緒にいたのだ!

しかも他の男に笑顔を向け、頭を撫でられることまで許していた!

以前は彼のことだけを愛し、目に映るのは彼だけだったはずなのに?

今、他の男と親しくしているのは何のつもり?