第362章 誰一人も見逃さない

東山裕の高級スポーツカーが急ブレーキをかけ、ホテルの前で停止した!

車のドアを開け、彼は大股で出てきた。その雰囲気は冷たく厳しかった!

そして、彼は遠くで部下に現場の片付けを指示している相良剛の姿を見つけた。

警察隊と医療スタッフが至る所を走り回っていた。

この銃撃戦で多くの人が負傷した。当時、多くの人が逃げ出す時間がなく、流れ弾に当たってしまったのだ。

一人の男が東山裕の傍らを担がれて運ばれていく。腹部に銃弾を受け、血を流していた。

東山裕はここの状況を見つめ、その眼差しはますます冷たくなっていった。

次の瞬間、彼は相良剛に向かって大股で歩み寄り、その襟首を掴んだ!

相良剛は反射的に反撃しようとしたが、相手が誰かを認識すると、我慢した。

東山裕は冷たい目で彼を見つめ、問い詰めた。「海野桜が連れ去られたのか?!」