恋愛は、いつでもどこでも、場所や状況を選ばずにやってくるものだ。
車が流れるように行き交う道路の真ん中でさえ、東山裕と海野桜は我を忘れて互いにキスし、何も気にしていなかった。
まるで、世界中が消え去り、彼らふたりだけが残されたかのように。
彼らの抱擁とキスは、永遠に続くかのようだった……
車の中の女性は彼らをしばらく見つめ、複雑な眼差しで視線を戻すと、運転手に命じた。「行きましょう!」
「はい、お嬢様!」
車は発進して去っていったが、東山裕と海野桜が一緒にいる光景は、彼女の脳裏から消し去ることができなかった。
同様に、通りがかりの車もすべて見ていた……
誰もが今夜のことを覚えている。
道路の真ん中で、一人の男性と一人の女性が情熱的に抱き合いキスしていたことを。
彼らは、お互いをとても愛しているようだった。
そう、通行人でさえ彼らの互いへの愛を感じることができた。あの感覚は人を欺くことはできない。恋愛は偽装できないものだ。
海野桜が東山裕を愛していると言わなくても、東山裕はそれを感じ取っていた!
彼は興奮して彼女にキスし、抱きしめ、海野桜がふらふらになって頭の中が真っ白になるまで。
そして彼女はまたふらふらしながら彼に抱き上げられ、ホテルに入った……
最後に彼女が気づいた時には、彼らはすでにホテルの部屋に入り、彼女の体は柔らかなベッドの上に置かれていた。
東山裕は何も言わなかった。この時、何を言うよりも行動の方が実際的だった!
彼は海野桜を求めていた——
そう、今、彼を止められる人は誰もいなかった。海野桜本人でさえも!
彼女が彼の前に現れる勇気があり、積極的に彼に近づく勇気があり、彼を恋しいと言う勇気があるなら。
彼は絶対に絶対に、もう彼女を逃がさないだろう!
東山裕は力強く海野桜の体に入り、かすれた声で宣言した:「海野桜、これはお前が自ら招いたことだ!お前には後悔する機会は永遠にない!永遠に……」
海野桜は痛みで涙を流したが、心の中はとても充実していて満足していた。
彼女は東山裕の体をしっかりと抱きしめ、無言で彼に伝えた、彼女は後悔しないと……
そして、彼女のわずかな反応一つ一つが、東山裕の汗だくの求めに応えることになった!
この夜は……