「気を散らすな、よそ見するな!だから教えて、昨夜何が起きたか覚えてる?」
海野桜は少し黙った後、わざと首を振った。「覚えてないわ。」
東山裕は一瞬固まり、次の瞬間には危険な目つきで眼を細めた。「覚えてない?もう一度聞くから、よく考えて答えなさい。昨夜一体何があったんだ?!」
海野桜は突然おかしくなった。
彼の緊張が感じられた。彼は昨夜のことが彼女の一時的な衝動だったのではないかと恐れているのだろう。
でも彼がこんなに緊張して慎重になっているのを見ると、彼女も胸が痛んだ。
海野桜は突然手を伸ばして、彼の裸の引き締まった上半身を抱きしめた。すぐに彼の体が少し硬くなるのを感じた。
海野桜の心はさらに苦しくなった。
彼女は顔を上げて彼の顎にキスをし、微笑んだ。「東山裕、私は自分が何をしているのかよく分かってるわ。」
東山裕の眼差しは、漆黒の恐ろしいブラックホールのようだった!
「じゃあ、結果を知ってるのか?」彼は低い声で尋ねたが、その口調は彼女が後悔することを許さないものだった。
彼女は彼を誘惑してしまった。もう後戻りはできない!
海野桜はいたずらっぽく尋ねた。「結果って何?私を食べちゃうの?」
東山裕はこれまでの人生で、数え切れないほどの女性に誘惑され、挑発されてきたが、成功した女性は一人もいなかった。彼の最も基本的な身体反応さえ、誰も引き出すことができなかった。
海野桜を除いては……
しかし今、海野桜の「私を食べちゃうの?」という一言が、彼の内なる激しい欲望をさらに掻き立てた。
この言葉は、突然春薬よりも強力になり、東山裕の眼差しは一瞬にして深く熱く恐ろしいものになった。
海野桜もすぐに何かを感じた……
案の定、東山裕の体は次の瞬間彼女の上に覆いかぶさった。彼女に話す機会を全く与えず、彼は激しく彼女の唇を塞ぎ、行動で彼女に伝えた。そう、彼は彼女を食べるつもりだ!
相思相愛の愛し合いは楽しく、心身の健康にも良いと言われるが、東山裕はあまりにも強烈で、海野桜は全く耐えられなかった。
昨夜も一晩中弄ばれ、今またもう一度。終わった時、海野桜は空腹で狂いそうだった!
昨日は何も食べず、今日は一日中寝ていて食事もせず、さらに大量の運動でエネルギーを消費した。彼女はもう食べないと本当に狂ってしまいそうだった。