でも東山裕はあんなにキャリア志向が強いのに、本当にそんなつもりなの?
「妻よ、僕は本気だよ。一緒に会社を経営してほしいんだ。僕一人だと時々疲れてしまうから」東山裕は真剣に言った。
海野桜は彼が本当に冗談を言っているわけではないと分かり、うなずいて同意した。「わかったわ、あなたの負担を分かち合えるように学ぶわ。あなたが仕事で疲れているのを見るのは辛いから」
東山裕はすぐに喜んで彼女の頬にキスをし、続いて予防線を張った。
「でも会社の経営は大変だよ、耐えられる?」
海野桜は胸を叩いて、大きく約束した。「安心して、どんなに大変でも頑張り抜くわ!私、海野桜が決めたことは、絶対に諦めないから!」
東山裕は大笑いして、期待を込めて言った。「これからは家でサボって子供の面倒を見ることができそうだね」