第199章 - 俺はお前を信じていた

質問をした後、デビンは父親がどのようにしてロビンからお金を借りたのか不思議に思った。

それは父親らしくない行動だった。

しかし、ロビンはすでに答えを用意していた。

「君の家族には必要な資金は全てある。私の助けは必要ないし、お金の出所は父親に聞けばいい」

デビンは頷き、マチルダを迎えに邸宅に行った時に父親に聞こうと心に留めたが、まだ一つ気になることがあった。

「映像を確認しても何も記録が残っていなかったのに、どうやって動画を入手したんだ?記録が全くなかったから、マーティンがやったとは信じられなかったんだ」

ロビンは違法な隠しカメラのことは話せなかった。彼は簡潔に答えた。

「彼女を守る方法は私なりにある」

デビンはロビンの助けに改めて感謝せずにはいられなかった。

もしそうでなければ、親友の心の中の邪悪さに気付くことはなかっただろう。