「なぜ私の愛よりも信頼の方が大切なの?」サブリナは、彼の返事を切望しながら尋ねた。
ロビンは微笑んで説明した。
「君が僕を愛してくれているのは分かっているけど、完全に信頼してもらうのは難しいだろうと思うからさ」
彼は少し感情的になりながら、彼女が過去に示してくれた愛情の数々を思い出した。特定の香りがする清潔な服を用意してくれたことも含めて。
彼女が眠っているときでも電話をすれば起きて、文句も言わず何でも応えてくれた。それなのに、彼はそれを当たり前のように思っていた。
「君は僕が最低な男だった時でも愛してくれた。だから今、自分を改善しようとしている今なら、もっと簡単なはずだ」
サブリナは彼が過去のことを言及していることに気付くと、すぐにそれを払いのけて言った。
「ロビン、それは全部過去のことよ」
彼女が許した以上、もうそれらの記憶にはこだわらない。それに、今作っている素晴らしい思い出が過去を上回っているのだから。
ロビンは近寄って彼女の額にキスをした。運転していなくて良かったと思いながら。
「本当に愛してる」と彼は心から言った後、ある考えが浮かんだ。「それで、パリにはいつ行ける?」
サブリナはパリで彼が何を計画しているのか楽しみだったが、仕事を休んでいる日数が気になっていた。
「もう何日も会社を休んでいるわ」と彼女はロビンに指摘した。
ロビンは彼女の懸念が正当だと認めた。リジーは今デビンと働いているので、彼女の本当の情熱がJCクロージングにあるのに、JCミネラルズに戻すのは賢明ではないだろう。
現在、コビーがサブリナの不在中のプレッシャーを全て引き受けているが、彼女は戻って手伝わなければならないと分かっていた。
「じゃあ今夜行こう。ローマはスキップして、週末をパリで過ごそう」とロビンは提案した。メインのサプライズはパリにあり、ローマは単なる楽しみのためだった。
「来週にできない?」とサブリナは尋ねたが、ロビンの笑顔が少し曇るのを見て、彼の提案を支持することにした。「あなたがまだ完全に回復していないから心配なの」
ロビンは彼女の指摘が的確だということを認めざるを得なかった。
「その通りだね。じゃあ、来週末パリに行く?」
サブリナはうなずいて微笑んだ。ロビンはこの機会を利用して、別荘に到着する前に何度かキスを盗んだ。