第361章 - あなたの妻は私の命を救った

「リジー、ケータリングに健康的なスナックを頼んでもらえる?ティルダも妊娠してるの」とサブリナは、ダニエルと一緒に立っているリジーに言った。二人は切っても切れない仲で、サブリナは妹のことを心から喜んでいた。

リジーはマチルダの妊娠のニュースに驚き、一体何人の赤ちゃんが生まれてくるのだろうと考えた。

マチルダが一人か多胎かわからなかったため、サブリナの発表はリジーを不意打ちにした。

「神様、なんで誰も早く教えてくれなかったの?」とリジーは落胆した様子で尋ねた。

しかしサブリナは後悔していなかった。自分の妊娠ではないし、そのニュースを共有するのは自分の立場ではないと思っていた。

今回だけは、マチルダのために健康的なスナックが欲しかったからそう言ったのだ。

「今、言ったでしょ」とサブリナは返した。