第360章 - 私のしたことで、あなたを失ったと思っていた

「お父さん、どうしてここに?」マチルダは涙を浮かべながら尋ねた。

父親は彼女を抱きしめ、離れながら言った。

「とても綺麗だけど、何か足りないわね - ティアラが」

マチルダは父親に会えて嬉しかったが、その言葉に困惑した。最初の質問に答えてもらえなかったので、もう一度尋ねた。

「どういう意味?」

将軍はサブリナがピンクの箱を手渡すと微笑んだ。箱を開けると、マチルダが今まで見た中で最も美しいティアラが現れた。

彼女の心臓は一拍飛ばした。自分の予感が正しいのかと思いながら、震える声で尋ねた。

「お父さん、何が起きているの?どうして...?」

サブリナが美しいブライダルフラワーを彼女の手に渡し、将軍は笑顔を絶やさずに腕を組んだ。彼は答えを与えることを選ばなかった。

彼は優しい足取りで彼女をバージンロードへと導き、サブリナが後ろに続いた。