「二人が一緒に立っているのを見ると、なかなか似合っているわね」
「そうよね。矢崎粟の前に来ると、小島一馬は不思議と大人しくなって、全然毒舌じゃなくなるの。これが恋愛ってものよ!」
「そうそう、うちの粟は誰からも愛される人だから、小島一馬に好かれるのも当然よ。残念なのは、今回は二人一緒にお金を稼げないことね……」
「今回、粟は誰とグループになるのかしら。そのグループの人たちはラッキーよね!」
コメントの流れは速く、配信前の視聴者たちは皆活発だった。
アシスタントが再び前に進み出て、ガラス箱から一枚を引き出し、カメラの前で開いた。「今回引いたのは澤兼弘さんです!」
そう言うと、皆は澤兼弘が壇上に上がるのを見守った。
彼は少し笑って、ガラス箱に手を入れ、ちょうど三枚の紙を掴んだ。「皆さんの時間を取らないように、直接三枚引きます。この三人が私のチームメイトになります」