346 銃として使われる

矢崎粟は、この法則を利用して矢崎美緒の運気を減らすことを決意した。

鳥取城。

薄暗い小部屋の中。

矢崎美緒は部屋に閉じ込められ、周りは真っ暗だった。

部屋には黄ばんだ電灯が一つあり、それが唯一の光源で、その下にはボロボロのベッドがあった。

ベッドの向かい側には、小さなトイレがあった。

トイレからは吐き気を催すような異臭が漂っていた。

矢崎美緒は髪を垂らしたまま、無力に俯いていた。

彼女はすでに一晩中閉じ込められており、この一晩の苦痛で恐怖に震えていたが、なんとか耐え抜いた。

矢崎美緒は電灯の下で、自分の腕が一段階黒くなっているのに気づいた。

慌ててズボンをまくり上げ、自分の足を確認した。

案の定、足も一段階黒くなっており、まるでベッドの布団と同じ色だった。

矢崎美緒は悲鳴を上げた。

トイレの悪臭も気にせず、トイレに駆け込み、鏡の前に立って自分の顔を細かく観察した。

顔には大小十数個のニキビができており、膿を出していて、恐ろしい様相を呈していた。目尻にもシワが何本も増えていた。

顔全体が黒ずみ、黄ばんでおり、かつては艶のあった黒髪も枯れたように黄ばみ、枝毛になっていた。

まるで市場で買い物をする主婦のようだった。

矢崎美緒は理解した。これらの変化はすべて、彼女の運気が再び減少したためだった。

きっと矢崎若菜のせいだ!

しかし以前、矢崎若菜の愛情が減少したことで失った運気だけでは、今のような姿になるはずはなかった。

彼女がより醜くなったのは、矢崎若菜がもはや彼女を可愛がるどころか、憎むようになったという唯一の説明しかなかった。

鏡の中の自分を見て、矢崎美緒は発狂しそうになった。自分がこんな姿になるなんて耐えられなかった。

矢崎美緒はトイレから飛び出し、部屋の中で狂ったように叫び続けた。

ドアの外から叱責の声が聞こえた。「何を叫んでいる?」

矢崎美緒はドアの外に向かって、合言葉を言った。

すると、外の人が言った。「待っていろ、申請してくる。」

矢崎美緒はベッドに座り、焦りながら待っていた。しばらくするとドアが開いた。

...

その時、古城の商店街では。

通りの両側にはすでに多くの露店が並び、行き交う人々も徐々に増えていた。

矢崎粟は三人を連れて、露店を一つ借りた。