413 標的を変更

呪術王は「人を変えるのか?」と言った。

人を変えることについては、彼の方は特に問題はないが、そう簡単に澤蘭子に操られたくはなかった。

澤蘭子は冷たい声で言った。「そうよ、もう矢崎粟を狙う必要はないわ。今度は矢崎粟の母親、小林美登里を狙ってほしいの。彼女は普通の人間で、とても愚かだから、簡単に対処できるわ」

呪術王は少し考えた。

矢崎粟は玄学師で、彼女を対処するのは簡単ではない。

しかし、普通の女性を対処するなら、それは簡単で、任務もより早く完了できる。

彼にとっても、それは良いことだった。

しかし、そう簡単に承諾するわけにはいかない。呪術王は暫く考え込んでから、低い声で言った。「人を変えるのは構わないが、追加料金が必要だ。三千万が欲しい」

澤蘭子は小林美登里の得意げな様子を思い出し、怒りが理性を超えて「いいわ、後で送るわ。でも、今度は必ず成功させてよ。失敗したら、お金を返してもらうわよ」