矢崎粟は症状を一目見て、これは呪いの毒が発作を起こしたのだと分かった。
今日はちょうど四日目で、今朝から始まったはずだ。午後にはお腹がだんだん膨らみ、夜になると絶え間なく屁が出るようになった。
これは有名な腫れの呪いだ。
彼女は師匠から聞いたことがあったが、まさか実際に遭遇するとは思わなかった。
この種の呪いは、人命を奪うことはないが、中毒した人を徐々に苦しめる。
南西の呪術王がこの呪いを選んだのは、矢野夫人の気を晴らすことができ、かつ殺人の罪を負う心配もないからだ。
矢崎粟は返信した:【私は症状を直接見ていないので判断できません。専門の玄学師に診てもらった方がいいでしょう。】
彼女は面倒に巻き込まれたくなかった。
さらに真夜中に中華街まで行って小林美登里を診察するつもりもなかった。