澤蘭子は思わず笑い転げて、ソファーの上で転がり、涙が出そうなほど笑った。
これが報いというものだ!
小林美登里もこんな日が来るとは、本当にスッキリする。
しばらくすると、外からベルの音が聞こえ、執事がドアを開けると、制服を着た三人の男性が立っていた。
先頭の男性が執事を冷たく一瞥し、「矢野夫人はいらっしゃいますか?」と尋ねた。
執事は額に汗を流しながら、慌てて「はい、何かご用でしょうか?」と答えた。
「我々は玄学管理所からまいりました。苦情の調査のため参りましたので、矢野夫人にお会いしたいのですが」と男性は冷たく言った。
執事は急いで頷き、「かしこまりました。こちらへどうぞ」と言った。
彼は三人を案内して、ホールへと入った。
管理所の三人は身分証を提示し、二部四班の班長である澤田傑だと名乗った。
澤田は澤蘭子に向かって「矢崎夫人が呪いの毒にかかったことをご存知ですか?」と尋ねた。
澤蘭子は胸を組んで、軽蔑的に「知っていたところで、どうだというの?」と言った。
証拠がなければ、彼女を罪に問うことはできない。
澤蘭子は少しも怖がっていなかった。
澤田は澤蘭子を冷たく見つめ、脅すように言った。「もし嘘をついているのが分かれば、罰は重くなりますよ。その覚悟はおありですか」
彼には直感があった。澤蘭子は必ず呪いの毒に関係しているはずだと。
澤蘭子は相変わらず微笑みを浮かべ、「まあ?でもそれは嘘をついた場合の話でしょう?私は嘘なんてついていませんよ。私は法律を守る良い市民です。信じられないなら調べてみてください」
澤田の不気味な視線が澤蘭子の顔にしばらく留まった。
彼は部下に合図を送った。
二人の部下がすぐに前に出て、「矢野夫人、携帯電話を提出していただけますか?確認させていただきたいので、ご協力をお願いします」
澤蘭子は不承不承にポケットから携帯電話を取り出した。
彼女は不安そうに言った。「夫とのチャットは見ないでください。それは私のプライバシーです」
班員たちは返事をせず、澤蘭子にロック解除させた後、チャット履歴と送金の証拠を探し始めた。
しかし30分ほど探しても、二人の班員は有用な手がかりを見つけることができず、澤蘭子が南西の呪術王と接触した形跡は一切なかった。
班員たちは澤田の方を見て、わずかに首を振った。