454 逮捕令

矢崎粟は「うん」と返事をした。

車はまもなく矢崎粟の家の前に到着した。

矢崎粟は車から降りる前に、もう一度念を押した。「道家協会の上層部を重点的に調べてください。犯人はそこにいる可能性があります。くれぐれも気をつけてください。相手は実力が強いので、多くの人員を連れて行ってください。」

鈴村薫の目に異様な色が浮かび、軽く頷いた。

その後、矢崎粟はドアを開けて車から降りた。

彼女は言うべきことを言い尽くした。玄学管理所がどのように犯人を逮捕するかは、もはや矢崎粟がコントロールできることではなかった。

しかし矢崎粟は、できるだけ犠牲者を少なくしたいと願っていた。

玄学管理所のオフィス内。

川上孝史は執務机の前に立ち、証拠を一つずつ原部長に見せた。

彼は今日起こったことを最初から最後まで説明し、特に矢崎粟を招待したことについて詳しく話した。