453 気を抽出する

川上孝史は嬉しそうに手を擦り合わせ、顔中喜色を浮かべながら言った。「素晴らしい!今や監視カメラで川上夕子が連れ去られた後に死亡したことが証明でき、犯人の気配も抽出できる。これで直接犯人を裁くことができる!」

証拠が揃えば、逃げ出そうとしても無理だ。

これこそが玄学大師の実力!鈴村薫も目に興奮の色を宿していた。

矢崎粟は頷いて、「では今から気配の抽出を始めます。邪魔をしないでください」と言った。

そう言うと、彼女はポケットから白玉の玉を取り出した。

白玉の玉はウズラの卵ほどの大きさで、全体が雪のように白く、とても美しかった。

これは気配を吸収する法器で、エアボールと呼ばれている。

矢崎粟はさらにポケットから黄蝋燭を取り出し、火を灯して川上夕子の頭の横に置いた。

次に、彼女は玉のペンダントを取り出し、その中から吉祥の気を引き出した。