450 非正規職員

川上孝史は喜んで、「いいよ、後で原部長に話しておくから。とにかく、君は私たちの第一部に残ってもらうからね、他のところには行かせないよ」と言った。

鈴村薫も微笑んで、「はい、協力できますね」と答えた。

難しい事件に遭遇した時、矢崎粟のような玄学大師に見てもらえば、突破口が見つかるかもしれない。だから彼女は矢崎粟をしっかりと確保しておく必要があった。

「原部長があなたたちの直属の上司なんですか?」矢崎粟は好奇心を持って尋ねた。

彼女は調査のために、もっと状況を知りたかった。

川上孝史は説明した。「私たちの調査科は二つの部に分かれていて、第一部には三つのチーム、第二部にも三つのチームがあります。私たちの部と他の部との関係はあまり良くなくて、仕事の理念も違うので、めったに協力することはありません」