小林瑞貴は気分を害し、声を荒げて言った。「いとこ、今は電話もできないの?」
矢崎弘は嘲笑うように笑った。「お前が矢崎美緒と付き合うなら、もう俺とは連絡を取るな、分かったか?」
小林瑞貴は躊躇いながら尋ねた。「何か知ってるの?私も矢崎美緒が変だと気付いたんだけど、時間作って話し合わない?」
矢崎弘は少し考えて、「いいよ、じゃあ場所を送ってくれ」
森田廣は横で全てを聞いていた。駐車場を出ながら、「矢野常の家に行こう。きっと家にいるはずだ」
彼は矢野常が何か知っているに違いないと思った。
小林瑞貴は頷いた。「そうだね、四人で集まるのもいいかもしれない。疎遠になるのも嫌だし」
二人は車で矢野家へ向かった。
矢野常はリビングに立っており、二人を見ると冷淡な態度で「何しに来たんだ?」と言った。