矢崎粟は「お兄様のお褒めの言葉、ありがとうございます。小林瑞貴の件について、手伝っていただけますか?」と言った。
藤田川は頷いて、笑いながら「もちろんだ。知っての通り、私は古城から出られないから、ここに人を連れてきてくれれば、私が守護をするだけだ」と答えた。
彼は普段、玄学師同士の争いには関わりたがらなかった。
しかし、矢崎粟が助けを求めてきた以上、彼も矢崎粟に中華街から出る手助けを必要としているため、傍観するわけにはいかなかった。
矢崎粟は急いでお礼を言った。「はい、分かりました。ありがとうございます、お兄様」
二人は更に少し世間話をし、藤田川は矢崎粟に背後の人物が大きな動きを起こす可能性があるため、しばらくの間気をつけるように注意を促した。矢崎粟が承諾した後、二人は電話を切った。