658 修行を続ける

「はい、証拠は原部長に渡しました。後の手続きはあなたたちにお任せします」と矢崎粟は笑いながら言った。

岡田啓斗は頷いて、「問題ありません!この男は私が引き受けます」と答えた。

すぐに、岡田啓斗は呪術師に手錠と足枷をかけ、連行していった。

矢崎粟は原部長にメッセージを送り、玄学管理所がしっかりと調査を行い、この男と澤蘭子の共謀の証拠を見つけ出し、早急に澤蘭子を逮捕することを願った。

原部長は返信した。【ご安心ください。必ず公正に処理します】

矢崎粟は口角を上げ、目にも笑みを浮かべた。

これで澤蘭子は逃げられない。

彼女は小島家と森田家と共に玄学管理所に正義を求め、玄学管理所がこの件を公正に処理せざるを得なくなるようにするつもりだった。

藤村慎一は取締車に乗り込み、むしろ心が少し落ち着いた。